日帰り旅行も可能な台湾中部の鹿港観光のポイントとは?
鹿港観光は、2012年に開催された台湾ランタンフェスティバルで一気に脚光を浴び、現在人気が再燃している状況です。
台湾の新幹線、高鉄が開通し、日帰り旅行先にも選びやすくなった影響も少なくありません。
台湾中部、彰化県の鹿港は深い歴史を紡ぐ土地で、台湾夜市に慣れたグルメ派も納得する美味しいお店が多いエリアとしても知られています。
屋台で扱うメニューも豊富ですが、特に気になるのが日本では珍しいアナジャコをさっと揚げた蝦猴酥でしょうか。
梅干しなど美味しいオカズを褒める時「この1粒でご飯が3杯食べられる」と表現しますが、台湾でもご飯が進む蝦猴酥のことを「一隻蝦猴配三碗粥」と言うそうです。
戦争中粉ミルク代わりに飲まれていた粉と砂糖、白ゴマに熱湯を注いだ麺茶も鹿港の名物で何件かのお店で飲むことができますが、特に美味しいと評判になっているのが東華麺茶です。
鹿港の動画はこちら
鹿港のアクセスマップ
そして鹿港観光のメインスポットは台湾の紫禁城とも呼ばれる第一級古跡、鹿港龍山寺です。
「龍山寺=台北」の印象が強いかも知れませんが、実は鹿港にある鹿港龍山寺は台湾中の龍山寺の中で保存状態が一番優れています。
政府が建てた台北龍山寺と異なり鹿港のものは民間が建て、お寺のあちこちに暗号が散りばめられているので是非暗号探しと謎解きに挑戦してみて下さい。
また、鹿港には媽祖を祀る廟、天后宮も鹿港天后宮と勒建天后宮の2か所が、すぐ近くにあります。
台湾最古の媽祖像が祀られているのが鹿港天后宮です。鹿港天后宮同様、中々見掛けない凝った造りの天井も見逃せませんし、最近奉納された恋愛の神さま月下老人像も見所の1つです。
くねくねと曲がりくねった道の散歩が魅力の九曲巷観光とは?
九曲巷観光では、地名通りびっくりする程くねくねと曲がりくねった道を楽しむことができます。
九曲巷がある彰化市鹿港の民間歌謡、竹枝詞(チクシシ)でも「鹿江曲巷聞茗酒、冬日偷閒是一臨、十月風沙吹不入、九天霜雪凍難侵」と言う詩があります。
砂や塵を防いでくれる曲がりくねった道のおかげで、冷える冬に歩いていても寒さを感じにくく、まるで春のようなポカポカ気分になれる、と言う意味です。
九曲巷は大体1~2時間もあればゆっくり回ることができますが、生活感漂う路地散歩は異国情緒を味わいたい観光客にぴったりです。
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九曲巷のアクセスマップ
ちなみに九曲港は9つの曲がり角がある為にこの名前で呼ばれていると思われていますが、曲り角は9つどころかもっとたくさんあります。
泉州街、瑤林街、暗街仔や低厝仔を通る大有街、金盛巷に鹿港の旧道は繋がっていますが、その昔村を開発する目的で川沿いに家が建てられ、道も自然に曲がりくねってしまったそうです。
当時石材がたくさんあった為、泉州石と赤い煉瓦が九曲巷の地面に敷き詰められましたが、1970年代には一時アスファルトに替えられてしまいました。
これでは景観が損ねられてしまう、と言うことで80年代に民族芸術復興対策が施され鹿港の古跡も保存されました。
現在では再び趣きのある赤煉瓦地面が戻り、電線も地下に埋められているので興ざめすることなく古き良き時代の雰囲気を堪能することができます。
ただ歩くだけでも驚く程満足できるのが、台湾の歴史的な観光スポットの魅力かも知れません。